選挙とデジタルマーケティング(米大統領選挙の場合)
選挙関連でもう1つ。
遡ること何年ですかね、2008年の米大統領選挙のことです。
バラク・オバマの初当選の選挙ですね。
このときオバマ陣営は小口の寄付をネットで大量に集め、資金力を武器に大統領選挙に勝ちました。デジタルマーケティングが本格的に選挙に活用された最初の有名な事例だと思います。
オバマ陣営のWEBマーケティングではサイトのファーストビューのメインビジュアルとCTAの文言の多変量テストが行われていました。
それを主導したのはDan Siroer氏で、彼はGoogle出身で、Google Website Optimizerの開発に関わった人物で、オバマキャンペーンの後Optimizelyを創業した人です。
このオバマキャンペーンでの多変量テストについて、Dan Sirokerがスタンフォード大学で講義している映像がYoutubeに上がっています。
How We Used Data to Win the Presidential Election
もちろん英語の動画ですが、デジタルマーケティング界隈の人なら英語わからなくてもスライド見てれば何をやっているかわかるはずです。
もう10年近く前のキャンペーンと解説なんですが、今でも全然現役で使えるテスト手法ですよね。
ぜひ見てみることをおすすめします。
最近出版された「ザ・マイクロコピー」という書籍でもこのキャンペーンのテストが紹介されていました。
この本もおすすめですね。
コピーライティングでユーザーのモチベーションをあげる取り組みではなく、すでにモチベーションの高いユーザーの行動トリガーを作ったり、行動障壁を外したりする作業を、非常に細かい言い回しのテストで実現していこうというアプローチです。
まさに、オバマキャンペーンのCTAの文言テストがそれにあたりますね。
この本を読んでから改めてクライアントサイトでCTAの文言テストを実施していますが、確かに改善効果は見込めるところですね。
LPのテストは、FVテストとCTAテストで大体片付くイメージです。
ストーリーテストは大変だから後回しにしてもいいかもしれないですね。